みなさんは「県民共済」というものをご存知でしょうか?
ポストに「県民共済」と書かれた封筒が投函されているという経験をしたことはありませんか?
また、テレビCMなんかでも見かけたりしますよね。
ただ、聞いたことはあるけど、何なのかはわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「県民共済」について詳しく紹介していきたいと思います。
こんにちは!めしーだです!!
今回は保険編「県民共済」についてです。
この記事を読むことで、
- 県民共済とは何か
- 共済と民間保険の違い
について知ることができます。
県民共済とは
「県民共済」とは、正式には「都道府県民共済」といい、非営利団体の全国生協連が「助け合いの精神」にもとづき運営する保険事業です。
つまり、「もしものことがあったときに困っている人をみんなで支え合いましょう」という保険ですね。
特徴として、お手頃な掛け金で幅広い保障を得られることがあり、多くの方に人気のある保険です。
保障内容
県民共済の保障内容は、入院・通院をしたときの医療保障から、死亡・重度障害保障まで幅広く設定されています。
年代ごとに加入できるコースが分かれており、それに応じて保障のボリュームに違いはありますが、医療保障から死亡保障まで全般的にカバーするという基本的な構成に大きな違いはありません。
県民共済は、全体的にバランスのとれた保障を備えている保険と言えますね。
また、特約やコースによっては、医療保障に重点を置いたタイプも存在します。後述しますが、子ども用のコースには、第三者への損害賠償補償や契約者(主に両親)の死亡保障なども付帯しています。
保険期間
県民共済の保険期間は、
- 0~17歳
- 18~64歳
- 65~85歳
の3区分に分かれて設定されています。
それぞれの区分に対して個別にコースが設けられており、それらの節目ごとに別のコースへ自動的に移行されます。
それとともに保障内容も変わっていくことになります。
最終的に85歳で満期となり、すべての保障が終了します。
掛け金
基本的に県民共済の掛け金は、1,000円、2,000円、3,000円、4,000円のいずれかで、コースごとに一律に設定されています。
もしも同じコースであれば、年齢や性別、健康状態によって保険料に差はありません。
ここが民間の生命保険や医療保険との大きな違いですね。
なお県民共済は営利を目的としていないため、掛け金が比較的割安に設定されています。
さらに、毎年の決算で剰余金が生じた場合、それを「割戻金」という名目で加入者に払い戻しを行います。
つまり使わなかった分のお金は貰いすぎているので返しますよ!というイメージです。
この点から考えても、県民共済の掛け金は非常にリーズナブルだと言えそうです。
加入年齢
県民共済に加入可能な年齢は、0歳から69歳までとなっています。
残念ながら70歳以降の方は新規で県民共済に加入することはできません。
また、県民共済では保険期間を3区分に分割しており、それぞれの期間に対して個別のコースを設けています。
そのため、加入年齢に応じて選べるコースは限定されます。
健康告知
民間保険と同様に、県民共済へ加入する際にも加入者は自分の健康状態を申告する必要があります。
ただ、県民共済の健康告知については、民間保険に比べ緩やかと言われています。
基本的にいくつかの質問事項に該当するかどうかを答えるだけで、医師の診査や詳細な告知は必要ありません。
そのため、持病や入・通院歴がある方でも比較的加入しやすい保険だと言えるでしょう。
共済と民間保険の違い
これまでの内容を見ると、県民共済も保険と何ら変わらないように感じます。
ではそもそも保険と共済とでは何が違うのでしょうか?
多くの人からお金を集めておき、不測の事態が起こった人にまとまったお金を支払うという仕組みは、保険も共済も一緒です。
一番の違いは、共済は非営利団体が運営しているのに対して、民間保険は営利団体が運営していることです。
わかりやすくすると、
- 共済→儲けるつもりはほとんどないよ!余った分はみんなに還元するよ!
- 民間保険→お金儲けの一種として保険を売ります!商売だから会社の利益も考えるよ!
こんなイメージです。
県民共済が優れている点
県民共済が民間保険よりも優れている点はいくつかあります。
それが以下の3点です。
- 掛け金が良心的
- バランスの良い保障
- 比較的入りやすい審査
掛け金が良心的
先述したように、県民共済は掛け金が1000円〜4000円と非常に安くなっております。
一般的な医療保険や生命保険の場合、5000円〜のものが多かったりする中で、この金額設定はかなり良心的と言えるでしょう。
バランスの良い保障
県民共済は医療保険+生命保険というような非常にバランスよく保障がついた商品になっています。
死亡時の保障は民間保険よりも低めではありますが、民間の医療保険にプラス生命保険をつけるとかなりの金額になってしまう中、このコストパフォーマンスの良さは素晴らしいの一言です。
比較的入りやすい審査
先述の通り、県民共済は健康告知においても比較的容易な形式をとっているため、審査に通りやすいというメリットがあります。
持病や通院歴があっても入れるのは非常に心強いですよね。
民間保険が優れている点
では民間保険のほうが優れている点はどうでしょうか。
それが以下の通り、
- 保障の上限が非常に高い
- 組み合わせることで幅広い保障に対応
この2つになります。
基本的には「お金を払えばどんな保障もしてあげるよ」というスタンスなので、当たり前と言えば当たり前ですが…
ただ、ネット型の掛け捨て生命保険なんかは、県民共済よりも低い掛け金で、高い金額の保障をしてくれる場合もあります。
県民共済は入ったほうがお得?
以上のことを踏まえた上で、県民共済には入った方が良いのかどうか?について考察してみたいと思います。
基本的なスタンスとして、私が考える必要最低限の保険とは、
- 掛け捨て生命保険(養う家族がいる場合)
- 自動車保険(車乗る場合)
- 火災保険
この3つで十分だといえます。
それ以外の「もしも」については、自分でお金を貯めて備えたほうが良いという結論です。
その理由は、そもそもの保険の仕組みが「確率は低いけど起こってしまったときに、経済的負担が大きな出来事に備えるもの」であるからです。
こちらの記事でもう少し詳しく解説しておりますので、気になる方は参考にしてみて下さい。
関連記事:必要な保険とそうではない保険について|保険の仕組みも解説
※効率よくお金を貯める方法についてはこちらを参照
関連記事:一人暮らしでも3年間で100万円貯金する具体的な方法
関連記事:手取り15万円でも確実に貯金を増やす具体的な方法
関連記事:お金を貯める力
その上で、県民共済が必要かどうかで言えば「もしも用の資金が貯まるまでの期間の保障を補うためなら入るのもあり」といったところですね。
どうしてもお金の貯めはじめは不安になることが多いので、県民共済に入っておき、ある程度貯まったら解約するといった方法をとることは、決して悪い方法ではないと思います。
むしろリスクの管理という面ではよく考えられていると思いますよ!
リンクを貼っておきますので、興味のある方は全国生協連のホームページからお住まいの地域を選択して見てみてください。
※インターネットでの申し込みも受け付けているようです!
都道府県民共済の入り方についてはこちらで詳しく解説しておりますので参考にしてみてください。
インターネットでの申し込みなら非常に簡単ですのでおすすめです。
関連記事:都道府県民共済の入り方|インターネット申込についても解説!
まとめ
では本時のまとめです。
- 県民共済は非営利団体が「助け合いの精神」にもとづき運営する保険事業
- 共済=儲けるつもりはない
- 民間保険=儲けることが最優先
- 資金を貯めるまでの間のつなぎに県民共済に入るのはあり
以上、「県民共済」についてでした。
このブログを読んで少しでもお金に関する知識に興味を持ってくれたり、実際に行動を起こしてくれる方が増えたら嬉しいです。
では今回はこの辺で失礼します。
閲覧ありがとうございました。
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