みなさんは「養老保険」というものをご存知でしょうか?
なかなか耳にしない方も多いかと思います。
養老保険とは、老後に備える保険の一種のようなもので、「人生100年時代」とまで言われている現代において、人の心理を巧みに利用した商品になっています。
仕組みについて知らないまま保険に入ってしまうと、大きな損失を抱えてしまうかもしれませんので、ぜひ一度一緒に勉強してみましょう。
こんにちは!めしーだです!!
今回は保険編「養老保険」についてです。
この記事を読むことで、
- 養老保険とは
- 養老保険の必要性
について知ることができます。
養老保険とは
「養老保険」とは生命保険の一種です。
生命保険は、死亡時の保障をしてくれるものですが、養老保険は老後、つまり将来に向けた貯蓄機能も兼ね備えた保険になります。
保険期間中に万が一のことが起こった場合には死亡保険金が、生存して満期を迎えたときには死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れるという、「どっちに転んでもお得な保険」というイメージのもと販売されている商品ですね。
また、解約時には解約返戻金を受け取ることもできます。
これだけ聞くと「かなりお得な保険なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、世の中そうそうそんなうまい話があるわけがありません。
あくまで保険屋さんは商売をしているわけですからね。
養老保険の仕組み
では養老保険の仕組みについて解説していきたいと思います。
養老保険は生命保険に分類されるとのことでしたが、そもそもどのような特徴を持っているのでしょうか。
そして生命保険と異なるところは一体なんなのでしょうか。
保障内容
養老保険の保障内容は、大きく2つあります。
それは、
- 死亡した時
- 生きたまま満期を迎えた時
の保障になります。
保険期間中に万が一のことが発生したときに、あらかじめ設定された金額の死亡保険金を受け取ることができるのは生命保険と同様ですね。
少し違うのが、万が一のことが起こらずに保険期間が終了したとき、つまり生きたまま満期を迎えたときには、死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れることです。
また、途中解約をしたときには、終身保険よりも比較的に多くの解約返戻金を受け取ることも可能です。
掛け捨て型保険とは異なり、死亡保障付きの貯蓄型保険といった感じですね。
保険料
養老保険の保険料は、定期保険などの掛け捨て型の保険、終身保険と比べてもかなり割高になっています。
先述したように、養老保険からは死亡保険金や満期保険金、解約返戻金のいずれかが支払われるので、その資金を確保するためにある程度の保険料の負担を強いられるというわけですね。
保険期間
保険期間は一定で、10年や15年といった比較的に短い期間を保険期間としているものが多いです。
保険期間の設定方法には、10年間・15年間・20年間といった年数で保険期間を設定するものと、60歳・70歳までなどといった年齢で保険期間を設定するものがあります。
特徴的なのが、養老保険は基本的に更新をすることができないので、満期を迎えたら保障は終了することです。
まぁ、満期を迎えればお金をもらえるわけですから問題ないと言えば問題ないんですがね。
養老保険のメリット・デメリット
続いて養老保険のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
養老保険のメリット
まずは養老保険のメリットです。
- 死亡保険金か満期保険金どちらかは受け取ることができる
- 解約返戻率の高い期間が長い
人生がどう転んでもお金がもらえる仕組みは素敵ですよね。
しかも、返戻率が高い期間が長いということは貯蓄性が高い保険であるということです。
養老保険のデメリット
続いて、養老保険のデメリットについて見ていきましょう。
- 毎月の保険料の支払いが大きい
- 満期後に保障の更新ができない
- 支給されたお金に税金がかかる
当然ですが、死亡時と同じだけの額が満期時にもらえるわけですので、毎月支払う保険料も尋常じゃなく高いです。
「どうせ戻ってくるから」と甘く見てはいけませんよ。
また、満期後には保障更新をすることができません。
その後少し体調に難があり、他の保険に入ることができなければ、自分で備えるしか無くなってしまうのです。
また、養老保険では死亡保険金、あるいは満期保険金、解約返戻金が受け取ることができますが、基本的にこれらのお金には税金の支払い義務が発生します。
例えば、満期保険であれば所得税がかかってきますね。
死亡保険金を妻や子供が受け取る場合には相続税がかかります。
せっかく預けたお金が結局税金で減らされてしまうのでは元も子もないですよね。
養老保険の必要性
では一通り勉強したところで、養老保険の必要性について解説していきたいと思います。
結論から言えば「養老保険は不要」です。
なぜなら、「リスクとリターンが合っていない」上に「保険の範囲を超えた保障」がついているからです。
そもそも老後に備えるための手段は、保険がベストではありません。
自分で資産を築いておくことこそがベストな選択なのです。
もし仮にインフレが起こってしまったらどうしますか?
老後にハイパーインフレが起きていたら、数千万円の保険金も紙屑同然になっている可能性もあるわけです。
それよりは、自分で投資をして資産形成しておいた方が老後は安心できますよね。
年金受給と合わせて、不労所得だけで生活できるのであれば全く問題ないですよね。
何度も言いますが、保険とは「起こる確率は低いけど、起きた時に経済的負担が絶大」な出来事に備えるための保険です。
死亡に備えるなら「生命保険」がありますし、老後については年金や資産形成があります。
まずは適材適所で、しっかり役割を分担させられるように勉強しましょう。
以上、「養老保険」についてでした。
このブログを読んで少しでもお金に関する知識に興味を持ってくれたり、実際に行動を起こしてくれる方が増えたら嬉しいです。
では今回はこの辺で失礼します。
閲覧ありがとうございました。