皆さんは保険を選ぶ時に、どんなことを決めてに選んでいますか?
保障が手厚い、掛け金が安いなど様々かと思いますが、保険の営業マンの「数十年後にはお金が増えて返ってきますよ!」という一言で契約を決める方も少なくないのではないでしょうか?
確かに保証もしてもらってお金は増えて返ってくるなら、そんなにお得な話はないですよね。
ただ、そんなに上手い話が本当にあるのでしょうか。あるわけがないんです。
むしろ損をする可能性のほうが高いのです。
そこで今回は貯蓄型保険の仕組みと損をする理由について紹介していきたいと思います。
こんにちは!めしーだです!!
今回は保険編「貯蓄型保険の仕組みと損する理由」についてです。
この記事を読むことで、
- 貯蓄型保険の仕組み
- 貯蓄型保険が損である理由
について知ることができます。
貯蓄型保険とは?
まずは「そもそも貯蓄型保険とは一体なんなのか」について解説していきたいと思います。
貯蓄型保険とはその名の通り、保険料を一定期間納めることで死亡時などの保障を得られつつ、解約時や満期を迎えた後にお金を受け取ることができる保険です。
対になる商品としてお金が一切返ってこない「掛け捨て保険」があります。
貯蓄型保険の特徴
貯蓄型保険の特徴として、
- 払った保険料よりも返戻金の方が高くなる場合がある
- 死亡時などの保障もしっかりついている
といったことが挙げられます。
この払った保険料より返戻金の方が高いことから「お得な保険である」と錯覚を起こしやすくなってしまうのです。
貯蓄型保険の仕組み
ここで一つの疑問が生じます。
なぜ支払った保険料よりも返戻金が高くなっても保険会社は潰れないのでしょうか?
それには貯蓄型保険の仕組みが深く関わっています。
実は、貯蓄型保険の正体は「掛け捨て保険と割高手数料の投資信託を組み合わせた商品」なんです。
例えば毎月の掛け金が1000円の掛け捨て保険に入っていた場合、20年間の保険料は、
1000円×12ヶ月×20年=24万円となります。
このままでは20年経過すると被保険者にとっては24万円の赤字ということになりますよね?
そこで、毎月掛け金500円の掛け捨て保険に入り、かつ、毎月500円ずつ投資信託を購入し続けるとどうなるでしょうか?
保険料は先ほどの半額で12万円です。
投資信託は年3%で運用できるものだとしたら、20年で約16.5万円になります。
(わかりやすくするために税金は考えないものとします)
合計で28.5万円です。
これで仮に被保険者に26万円返金した場合、被保険者は2万円多く返ってくることとなり、保険会社は2.5万円の利益を得ることができますよね?
お互いに儲けているわけですから、WinーWinの関係のように感じられるというわけです。
これこそが貯蓄型保険が儲かる仕組みなのです。
今回はわかりやすく半分を運用する形でしたが、7割、8割と運用する割合を増やしていけば、保険会社の利益はどんどん出るわけです。
最初は、保険料のほとんどを運用に回してしまうため、解約返戻金は元本割れを起こすことになるというわけです。
貯蓄型保険が損である理由
先ほど被保険者も保険会社も儲かってWin-Winだと紹介しました。
それなら別に良いのでは?と思った方もいらっしゃるかと思うのですが、実はここに落とし穴があります。
そうです、保険会社の儲けがあまりにも大きすぎるのです。
その理由について紹介していきたいと思います。
掛け捨て保険よりも保障額は低い
同じだけの保険料を支払った場合、貯蓄型保険の保障は掛け捨て保険の保障よりも金額が低くなることが多いです。
一部を運用に回しているので当然と言えば当然ですよね。
ここでも営業マンは「この保険は保険料が返ってくる商品だから、掛け捨てよりも少し保障は低めなんだ」と紹介してくることもあるので注意しましょう。
自分で資産運用した方がお金は貯まる
貯蓄型保険の中身である、掛け捨て保険と投資信託を組み合わせた方法というのは自分自身でも実施することが可能です。
しかも保険会社にわざわざ高い手数料を払う必要もないため、投資については安全資産と言われる債権に投資すれば年利3%程で運用することも可能です。
更にリスクを取れる方は年利5%を目指したインデックス投資をするという選択もできるため、より多くのお金が貯まる可能性もあります。
「貯金がわりに…」と考えている方こそ、自分で運用する方法をおすすめします。
現在は、長期投資ありきですが必勝投資法と言われる「インデックス投資」という手法が確立されています。
自分で賢く増やした資産は、貯金と違っていつでも引き出すことができますし、使わなければ使わない分どんどん増え続けます。
それこそ終身保険なんて目じゃない利率でです。
保険会社と同じことをしているなら、何に投資されているかわからない状況よりも、自分で勉強して信頼できる商品で運用する方が安心ですしね。
保険はそもそもお金を増やすためのものではない
そもそもですが、保険というのは「確率は低いが起こってしまった時に大きな金銭的負担を伴うことに備えるためのもの」です。
つまり「お金を増やすための手段」ではないということです。
保険は保険、貯金は貯金、投資は投資としっかり分けて考えましょう。
まとめ
では本時のまとめです。
- 貯蓄型保険の中身は「掛け捨て保険+割高手数料の投資信託」
- 「掛け捨て保険+良質な投資信託」の方がお金は貯まる
- 保険と投資は分けて考えるべき
以上、「貯蓄型保険の仕組みと損する理由」についてでした。
このブログを読んで少しでもお金に関する知識に興味を持ってくれたり、実際に行動を起こしてくれる方が増えたら嬉しいです。
では今回はこの辺で失礼します。
閲覧ありがとうございました。