源泉徴収とは
源泉徴収とは、年間の所得にかかる税金(所得税)を事業者が給与からあらかじめ差し引くことをいいます。
従業員の給与を支払う事業者であれば、必ず行わなければなりません。
事業者が源泉徴収を行うことで、従業員は確定申告をする必要がなく、毎月の給与から少額ずつ所得税を納めることができます。
なぜ源泉徴収があるの?
源泉徴収という仕組みがあるのにはちゃんと理由があります。
一つ目は「国が国民一人一人の税金を徴収していたら手間がかかる」ということです。
国民全員の税金を管理するとなると、それだけの人と金がかかります。
そのコストを抑えるのに源泉徴収という仕組みがあるわけですね。
二つ目は「会社の評価指標の一つになる」です。
源泉徴収は、従業員全員の税金を企業がまとめて管理し納めるというわけですが、それがしっかりできている企業ということは国からの信頼を得ることになります。
企業を評価する指標の一つとして源泉徴収という仕組みが使えるというわけですね。
国にとっても「安定的な税収を得る」「確実に所得税を徴収する」という意味で、源泉徴収は大きなメリットがあるのです。
源泉徴収の納付期間
源泉徴収した税金は、翌月10日までに所轄の税務署へ納める必要があります。
そのとき、「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」と併せて提出します。
また、従業員が常に10人未満の場合は、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書を提出することで、半年に1度にまとめての納付ができます。
この場合、1~6月に徴収した場合は7月、7~12月に徴収した場合は翌年の1月が納付期限となります。
年末調整
月々の源泉徴収税額は、実際の所得税と若干異なります。
その差額分については、年末調整で調整します。
毎月の徴収額が少なすぎた場合は年末調整後に納税しなくてはいけなくなることもあります。
「企業が正確に計算してくれれば…」と思う方もいるかもしれませんが、税金は状況に応じて変化するものですので、それは難しいのです。
むしろ、その調整を会社側がやってくれるわけですから、ありがたく使わせてもらいましょう。
まとめ
では本時のまとめです。
- 源泉徴収とは年間の所得にかかる税金を事業者が給与からあらかじめ差し引くこと
- 国や企業にもメリットはある
以上、「源泉徴収」についてでした。
このブログを読んで少しでもお金に関する知識に興味を持ってくれたり、実際に行動を起こしてくれる方が増えたら嬉しいです。
では今回はこの辺で失礼します。
閲覧ありがとうございました。