ニュースなどでよく耳にするものの、実際のところよくわかっていないことが多い「申告漏れ」や「所得隠し」。
そして「脱税」というものについて悪いことであることはわかっていても、上記二つとの違いについて正確に説明できる方は少ないでしょう。
ですが、この違いについてしっかり知っておかなければ、一括りに「脱税」で終わらせてしまうととんでもない誤解になってしまいますので、今回勉強していただければと思います。
こんにちは!めしーだです!!
今回は税金編「税金の申告漏れと所得隠しと脱税の違い」についてです。
この記事を読むことで、
- 申告漏れとは
- 所得隠しとは
- 脱税との違い
について知ることができます。
申告漏れとは
申告漏れとは、単純な計算ミスや経費計上の誤りなどが原因で、納税額を少なく申告した場合を指します。
「税金をごまかそう」という意思はないこと、意図的な工作などを行っていないことが証明されるかどうかがポイントとなります。
申告漏れに対するペナルティ
申告漏れに対するペナルティは以下の通りです。
過少申告加算税
申告期限内に申告はしていたものの、申告額が本来支払うべき税よりも少なかった、という場合に課税されます。
無申告加算税
定められた申告期限までに申告をしなかった場合に課税されます。
不納付加算税
源泉所得税を納付期限までに納めなかった場合に課税されます。
所得隠しとは
所得隠しとは、税金額を少なくするために売上の隠蔽や架空経費の計上、関係書類の改ざんなどを行うことを言います。
当然ですが、申告漏れよりも重いペナルティが課せられます。
所得隠しのペナルティ
所得隠しのペナルティは以下の通りです。
重加算税
納税額を意図的に偽装・隠蔽したうえで、無申告、過少申告を行った場合に課税されます。
修正申告によって支払うべき税額の35%ないし40%の追徴となります。
脱税との違い
簡単に言えば、「所得隠し」の悪質性が高く金額も大きかったために、検察庁に告発され、刑事罰の対象になった場合が「脱税」です。
関連記事:脱税はなぜ違法なのか?
申告漏れと所得隠しと脱税の違いを簡単にまとめると以下の通りになります。
故意かどうか | 金額の大きさ | 悪質性 | |
申告漏れ | 故意ではない | 少 | 低 |
所得隠し | 故意である | 少〜中 | 中 |
脱税 | 故意である | 中〜大 | 高 |
脱税のペナルティ
脱税のペナルティは所得隠しと同様、重加算税が課せられます。
また、それとは別に刑事罰が与えられることがあります。
基本的には10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられることになります。
まとめ
では本時のまとめです。
- 税金をごまかす意思がない単純なミス→申告漏れ
- 架空経費の計上や書類の改竄→所得隠し
- 悪質なものや金額の多い所得隠し→脱税
- 申告漏れもしないように気をつけるのが○
以上、「税金の申告漏れと所得隠しと脱税の違い」についてでした。
このブログを読んで少しでもお金に関する知識に興味を持ってくれたり、実際に行動を起こしてくれる方が増えたら嬉しいです。
では今回はこの辺で失礼します。
閲覧ありがとうございました。