脱税は犯罪であることはみなさん周知の事実かと思いますが、それでも脱税をする人は後を絶えません。
確かに税金というものは、せっかく自分が一生懸命稼いだお金を一部でも国や自治体に持っていかれるような感覚に陥りますので、納めたくないという方も少なくないでしょう。
また、法律で納税義務が科されているこの状況下で、違法であることがわかりながらそれでもなお、脱税をしている人がいるのも事実です。
それは一体なぜなのでしょうか?
そこで今回は、歴史上の脱税事件から学ぶ、脱税の歴史とその手口について紹介していこうと思います。
なぜ脱税をしたのか、どうやって脱税をしたのがばれたのか、それらを学ぶことでこれからほんの少しでも脱税を試みている方のブレーキになれればと思います。
また、「脱税はだめ、絶対」ということを改めて認識していただければ幸いです。
こんにちは!めしーだです!!
今回は税金編「脱税の歴史」についてです。
この記事を読むことで、
- 今までにあった脱税事件について
- 脱税をした人の末路
について知ることができます。
【おさらい】脱税とは
本題に入る前に少しおさらいです。
脱税とは、利益の隠蔽、収益データの改ざん、架空の経費を用いた虚偽の報告などにより、本来納めるべき税金を納めないことを言います。
節税との違い
節税と脱税の違いは、「違法であるかルールの範囲内か」です。
節税は法的にも認められている方法で税金を節約します。
それに対し、脱税は法的には認められていない(違法)方法で税金を納めないようにします。
節税はそれにより何か罰則が与えられるということはありませんが、脱税は発覚した場合刑罰の対象になることもあるのです。
脱税は違法
何度も確認しますが、「脱税は違法」です。
金融庁を含め、多くの国の役人は税金をしっかり納めない人を許しません。
税金はその国に住むための家賃のようなものですからね。
怪しい人、疑われた人は徹底的に調べ上げられますので、脱税はいずれバレます。
今ちょっとだけうまく隠し通せたとしても、未来は真っ暗ですので覚えておきましょう。
過去にあった脱税事例
では実際に過去にあった(と言われる)脱税事件について紹介していきたいと思います。
私調べですので、史実と若干異なる部分があるかもしれませんがお知りおき下さい。
戸籍の改ざん
古来より、日本や中国では国内の人数や男女比を把握するために戸籍がつけられていました。
昔は性別、年齢などにより税率が異なっていたこともあり、虚偽の世帯申告(本来いる人間を居ないものとする)したり、年齢や性別を偽ったりするなどしてできるだけ収める税を少なくする人も居たと言います。
昔の税は年収の約60%(今はせいぜい25%程度)だった時もあるので、それはどうにかして脱税したくなりますよね。
段ボールに58億円!28億円の脱税事件
平成20年に大阪府生野区で起きた史上最大額の脱税事件です。
かなり大きなニュースになったので覚えている方もいるかもしれませんね。
どこにでもあるような民家のガレージから総額58億円にもなる大量のお札が入った段ボールがこれまた大量にみつかり、世間を驚かせました。
しかもなんとそのお金の一部はガレージの湿気により、ドロドロになるほど腐っていたというのです。
「腐るほどお金がある」を体現した例としても少し騒がれました。
脱税の手口としては、会社経営者であった父が病気になってから数年間、現金をこまめに引き出していたという事だそうです。
ですが、58億円も引き出しておいてバレないと思っていたとするとなかなかに残念ですね。
サッカー選手の脱税事件
日本ではあまりありませんが、海外サッカーでは度々有名選手の脱税事件について報道されています。
例えば、超スター選手として有名なアルゼンチン代表リオネル・メッシやポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウドも脱税の疑いがかけられ、結果として罰金を支払っております。
他にもブラジル代表ネイマールやクロアチア代表モドリッチも脱税問題で罰金を納めています。
彼らは年俸や移籍金だけでなく、コマーシャルなどでも稼いでいるため、どうしてもこのような問題に近い存在になってしまうのかもしれませんね。
プロ野球脱税事件
日本のスポーツ界でも脱税事件は起こっています。
名古屋市の経営コンサルタントと会社役員の二人が、新人のプロ野球選手に所得税の一部を免れるよう持ちかけ、税申告を引き受けた事件。
経営コンサルタント名義の偽の領収書で架空経費を計上したり、経営コンサルタントに架空の顧問料を支払ったことにして数百万円から数千万円の所得を隠していました。
同様のケースで多くのプロ野球選手が、かつて所属した学校や社会人チームの監督などに、プロ入り時に受け取る契約金の中から多額の謝礼を支払うことで脱税を行なっていたことを発覚させることとなった事件でもあります。
イートイン脱税
最近でいえば「イートイン脱税」が有名です。
これは日本の軽減税率という仕組みを利用したもので、本来お店で購入した食料品をお店の中(イートインスペース)で食べる場合、消費税は10%かかります。
しかし、テイクアウト(店内で食べないこと)を申告することでその税率は8%になります。
この差を利用したのがイートイン脱税です。
仕組みは至ってシンプルで、まず注文時にテイクアウトすることをつげ8%で購入します。
その後何食わぬ顔でイートインスペースを使って買ったものを食べるだけです。
身近なところで結構行われていたりしますが、歴とした脱税ですのでみなさんはしないように気をつけましょう。
まとめ
ではおさらいです。
- 脱税は違法。ダメ、絶対。
- お役所は「知らぬ存ぜぬ」では押し通せない
- 過去の例を見ても脱税はバレる、そしてバレると相当の罰を受けることになる
以上、「脱税の歴史」についてでした。
他にも税金や節税について知りたいという方はこちらから
このブログを読んで少しでもお金に関する知識に興味を持ってくれたり、実際に行動を起こしてくれる方が増えたら嬉しいです。
では今回はこの辺で失礼します。
閲覧ありがとうございました。