今回はお金を守る編、
「暴落の歴史とその対応」について書いていきたいと思います。
この記事は、
- 暴落について知りたいという方
- 暴落に備える方法について知りたい方
- 暴落の備えにもなる投資方法について知りたい方
におすすめしたい内容となっています。
暴落とは
暴落とは株価が急激に下落することを言います。
暴落時には、好業績の銘柄も含めて大幅な下落に見舞われ、全面安となる傾向にありますが、目当ての銘柄を安く買うチャンスになることもあります。
世界恐慌の引き金となった1929年のウォール街大暴落や、1987年のブラックマンデー、2008年のリーマンショックなどが有名です。
ちなみに、暴落とは反対に大量の買い注文が殺到して株価が大きく値上がりするのを暴騰と言います。
暴落の歴史
米国株式市場において、株価がピーク時より20%以上下落したのはこれまでに8回あります。(2020年は除く)
それぞれ年代ごとの関連する出来事、暴落時の下落率、回復までにかかった(株価が元に戻った)年数は以下の通りです。
年 | 関連する出来事 | 下落率 | 回復するまでの年数 |
1929 | 世界恐慌 ウォール街大暴落 | −83% | 15年 |
1946 | −22% | 3年 | |
1961 | −22% | 1年 | |
1968 | −29% | 2年 | |
1972 | オイルショック | −43% | 4年 |
1987 | ブラックマンデー | −30% | 2年 |
2000 | ITバブル崩壊 同時多発テロ | −45% | 6年 |
2007 | 世界金融危機 リーマンショック | −50% | 4年 |
2020 | コロナショック | −??% | ??年 |
グラフで見るとこんな感じになります。
綺麗な右肩上がりのグラフではありますが、所々下がっている場所がありますよね。ここが暴落が起きている場所になります。
数字で見るとなかなかですが、グラフで見ると全然大したことないように見えてしまいますよね。
ですがこの暴落時というのは、人生を諦める人が出てくるくらいかなり大変な状況であることをご理解ください。
暴落に備える前に知っておいて欲しい事
これから暴落が起きた・または暴落の渦中にいる際には、次のことを知っておいていただきたいと思います。
- 暴落は必ず起きる
- 暴落後に回復しなかったことはない
- 回復には年数がかかる
- 株価が下がっているということは絶好の買い場になりうる
暴落は必ず起きる
株式市場において、暴落は必ず起きます。これは避けようのない事実です。
したがって、「どうしたら暴落にあわなくて済むのか」ではなく「暴落は起こるものだから備えておこう」というマインドを持ち続けていれば、しっかり乗り越えることができるでしょう。
暴落後に回復しなかったことはない
上記の表にもあるとおり、暴落後に回復しなかったことはありません。(もちろん必ず回復するという保障はありませんが)
それだけのエネルギーを秘めた株式市場だからこそ、成長が見込めるということなのかもしれませんね。
回復には年数がかかる
いくら回復するとはいっても、年数はかかってしまいます。
過去には15年かけて元の株価に戻っているケースもあるため、なかなか戻らない株価に対してイライラしてはいけません。
そういうものだと割り切りましょう。
株価が下がっているということは絶好の買い場になりうる
皆さん、好調の時ほど少し株価が下がっただけで「今が買い時なのでは?」とワクワクしながら投資をしていたのではないでしょうか。
ですが、実際には数円・数ドルの株価の変動では大きなリターンは見込めません。
現在もそうですが、大暴落が起きているということはそれだけ株価が安くなっていることです。
中には業績が好調であるにも関わらず株価が下がっている企業もあります。
そういった企業の株をこのタイミングで買うことで、普段では得られなかった大きなリターンを得ることが可能になります。
ピンチはチャンスなどとはよく言ったものですね。
暴落に備えてやっておくこと
後から振り返ってみると、暴落は「グラフ上で少し下がっただけ」に見える程度のことに思えるかもしれませんが、実際に暴落しているその渦中にいる投資家たちは気が気ではないと思われます。
したがって、今起こっている暴落や今後必ず訪れるであろう大暴落にも耐えられるように、今から備えておく必要があると思います。
暴落に備えてやっておくべきことは以下の通り、
- 生活防衛資金を確保しておく
- 知識武装をしておく
- 心に余裕を持つ
- ポートフォリオは常にメンテナンスする
生活防衛資金を確保しておく
暴落時には株など資産は、その価値が半分まで下がることもあります。
そのため、生活に関わる資金をその資産でやりくりしていたのでは大きな損失を受けてしまいます。
したがって、暴落時の備えとしてまずは生活防衛資金を確保しておきましょう。
生活防衛資金とは、言葉の通り生活する上で最低限必要なお金のことを言います。最低でも半年分は現金で貯めておくことをお勧めします。
また、子供の学費等を投資でやりくりしている方は、必要になるタイミングで現金化するのではなく、ある程度貯まった時点で別に取り分けておくなどの対応が必要になります。
知識武装をしておく
この記事を読めばある程度暴落については理解していただけるかと思いますが、何事においても「知っている人」と「知らない人」とではその損益に大きな差が生まれてしまうことは世のことわりです。
どちらかにしかなれないとしたら、皆さんが選択するべきは言わずもがなですよね。
また、後述しますが「知っている」ことで心に余裕が生まれます。心の健康はあなたの健康そのものですので、知識武装はかなり重要といえます。
心に余裕を持つ
なぜ暴落時に悪い影響を受けるのか、それはあらかじめ予測できていなかったからではないでしょうか。
サプライズというものは、良い方向にしろ悪い方向にしろ、知らなかったが故に大きく気持ちが傾くはずです。
暴落についても同様で、あらかじめ「こういうものだ」と思っていれば、どれだけ株価が下がろうともあなたの心が揺らぐことはなくなります。
また、株価が下がっているときにこそ株を買い続ける必要がありますが、それには生半可な覚悟では望めないと思われます。
したがってどんな逆境でも自分を信じて曲げない「折れない心」を持つことが重要です。
ポートフォリオは常にメンテナンスする
どれだけ準備していても、暴落時に株価が下がっていくのをみると心が痛みますよね。
したがって、常にあなたのポートフォリオはメンテナンスされている状態を維持することをおすすめします。
なぜならあなたのリスク許容度は、常に変化しているからです。
家族ができ、子供が増えた家庭であるならば、資産へのダメージは最小限に留めたいでしょう、それならば債券や金、現金などの割合を増やしたほうが良いでしょう。
どんな状況にも対応できる「完璧なポートフォリオ」を作成し、暴落に備えましょう。
暴落の備えとして有効な投資手法
以前にも紹介しましたが、暴落時にでもしっかりと資産を築くことができる投資手法である「インデックス投資」を改めて皆さんにご紹介したいと思います。
インデックス投資は暴落にも負けない!?
インデックス投資であれば、暴落時の下げ分もマイナスを受けてしまうのですが、回復時の上げに関しても最大値でとっていくことができます。
市場全体としてトータルは上げの方が強いので、確実に利益を得ることができる投資手法になります。
あくまでも暴落が予測できるのであれば、デイトレーダーになれば良いですし、それが難しいというのであれば、市場全体の成長に投資する「インデックス投資」をお勧めしたいです。
まとめ
では本時のまとめです。
- 米国市場において過去には8回大きな暴落があった
- 暴落は必ず起きる
- 暴落から回復しなかったことはない
- 備えていればチャンスになりうる
- 暴落への備えとしてインデックス投資がおすすめ
しっかり備えておけば、絶対に乗り越えられると思います。
投資初心者の方も(私が言えることでもないかもしれませんが)どうか折れない強い心を持って、暴落に備えていただきたいと思います。
以上、「暴落の歴史とその対応」についてでした。
このブログを読んで少しでもお金に関する知識に興味を持ってくれたり、
行動をおこす方が増えたら嬉しいです。
では今回はこの辺で、
閲覧ありがとうございました。