金利と単利と複利の違い
ローンや投資について調べると必ずといって良いほど目にする「金利」「単利」「複利」という言葉。
みなさんはその違いについて説明することができますか?
実はこの違いをしっかり把握しているのといないのとではあなたの財布に流れ込むお金の量は段違いに変わる可能性があります。
そこで今回は、初心者でもこれくらいは知っておいた方が良い「金利」「単利」「複利」の違いについて紹介したいと思います。
今回はお金を増やす編「金利と単利と複利の違い」についてです。
- 「金利」「単利」「複利」について知りたい方
- 長期投資と複利の関係性について知りたい方
金利とは
通常、お金を借りたときにはその対価として「利息」を支払います。
借りている額に対して、支払う利息の割合のことを「金利」と言います。
また、借りている額に対する毎月の利息額のことを「月利」、年間の場合は「年利」といいます。
マイカーローンや住宅ローンなどでよく聞く金利は「年利」に該当します。
金利の計算方法
金利計算の基本は
利子(利息)=元本×金利×期間 |
となります。
例えば元本100万円で金利が5%、期間は1年だとしたら、
100万円×0.05×1年で利子は5万円ということになります。
つまり上記の式から読み取れるのは、
- 元本ば大きければ利子(利息)はより大きくなる
- 金利が高ければ利子(利息)は大きくなり、低ければ利子(利息)は少なくなる
- 期間が長ければ利子(利息)は大きくなる
ということですね。
利子には「単利」と「複利」がある
利子の計算方法には、「単利」と「複利」という2種類の方法があります。
それぞれに特徴があるので見ていきましょう。
単利とは
単利とは、利息を元本には組み入れず、元本部分に対してのみ利息がつくことです。
元本部分は預けた当初の金額から増えることはありません。
例えば100万円を金利5%で運用した場合(単利)
上記の条件で計算した場合、初年度に得られる利子は
100万円×0.05×1年=5万円
となります。
そして2年目以降についても元本が変わらないため、利子は毎年5万円となります。
複利とは
複利とは「元本+利息」にさらに利息がつくことをいいます。
つまり、時間を重ね利息が出るたびに元本が増えていきます。
100万円を5%の複利で運用した場合(複利)
初年度の利子は単利と同様に5万円になります。
しかし2年目は、元本+利息である105万円に対し、さらに5%の金利がかかるので、得られる利子は
105万×0.05=52500円
となります。
単利よりも2500円多くお金が増える仕組みですね。
なお短期間では少ない差かもしれませんが、長期になると複利の効果はどんどん大きくなります。
なお、高利貸しに借金をすると返済がいつまで経っても終わらなくなるというのはこの複利の仕組みで利息がどんどん膨らむためでもあります。
長期投資×複利のエネルギーは絶大
複利の仕組みを知っていると、長期投資と複利は非常に相性が良いことがわかります。
実際に長期投資をした場合と、何もせずに貯金した場合とで比較して見ましょう。
長期投資と貯金の比較
前提条件は以下の通りです。
- 毎月の投資(貯金)金額は3万円とする
- 運用(貯金)期間は30年
- 投資の年利は5%
- 今回は税金について計算しない
なお今回の複利の計算は楽天証券の積立かんたんシミュレーションを利用しています。
貯金した場合
投資もせず、銀行にも預けずにずっと貯金し続けた場合、貯金総額は
30000円×12ヶ月×30年=1080万円
となります。
長期投資をした場合
続いて複利を用いた長期投資をした場合です。
5%で30年間運用し続けると合計24967759円、つまり約2500万円ほどになります。
投資をしなかった場合と比べると約1400万も多くなるのです。
いかがでしょうか?複利の力ってすごいと思いませんか?
せっかく投資をするのであればこの「複利」の力を有効に使わない手は無いですよね。
長期投資についてもう少し興味があるという方はこちらの記事もご覧ください。
つみたてNISAを使って今すぐ長期投資を始める方法について知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
では本記事のおさらいです。
- 金利とは「借りている額に対して、支払う利息の割合」
- 単利とは「利息を元本には組み入れず、元本部分に対してのみ利息がつくこと」
- 複利とは「『元本+利息』にさらに利息がつくこと」
- 長期投資と複利の組み合わせは相性が良い
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